ライナーノーツ

今、これを書いてる時間はH29年10月13日の午後二時だ。
まさにYKFスタジオのモニタースピーカーからレコーディングをして何度もミックスと言って、みんなに最高の音の状態で聞いてもらう為の細かい音の微調整を繰り返してTAKEでいう3回目の音が仕上がってきたタイミングで書いている。

熱は冷めないうちに、という感じで、まさにオーブンを開けた時の仕上がったばかりのチキンがまさに食卓に並ぼうとしているような曲たちが仕上がった。

「YOSUKE KOSUKE ACOUSTIC SELECTION」というアルバムが今作品です。
俳優、米原幸佑、シンガーソングライター、サカノウエヨースケの2つの個性を余すことなく詰め込めた一つのショウの結晶が「YKフェス」なら

このアコースティックセレクションアルバムは、米原とサカノウエの歩んできた過程、そして何より
僕らの原点でもある、ホームワーク「アコースティックぶらり旅」というデビュー前から続けてきた全国ツアーの中で培ってきた軌跡の結晶といったところだろうか

ぶらり旅ツアーとアコースティックセレクションアルバム。
どうぞ、セットでお召し上がりくださいませ。

from ヨースケコースケ

 

M1 星の音
今年の3月沖縄での事、ライブを終えホテルで一息シャワーを入れようかというタイミングで「星の音」のようなイメージのOverture(導入の意味)から始まる「イントロ曲はどうですか?」とコースケからの提案を受けて、今作を作るにあたって次曲に繋がる「SMOKE」のOvertureとして、レコーディングに入る前のプリプロ期間に(サウンドのアレンジを詰めるスタジオ作業)スパスパのPAGEくんがこのアンサンブルを作ってきてくれました。

M2 SMOKE
2月-3月にかけての、ぶらり旅は本当に過酷な旅になりまして(苦笑)
YKFを設立その一発目のツアー、「さぁ、一致団結して頑張ろう」という矢先に立て続けに「ツアー存続危機」な様々な問題に直面し、宇都宮、高崎と終えその帰路の車内で「こんな曲があるんだけど?」とカーステレオで流した折、「兄さんこれ、形にしましょうよ」と、コースケの一言がこの作品に繋がることとなる。
まさに困難な状況、災い転じて福となす。といったところだ。
この4行の歌詞にこの曲の全ての意味があると思っている。

「孤独な夜はちゃんと君を守ってくれるか?」
「君は愛しいと思える日々を送っているのか?」
「灰になるまでやり抜く覚悟はできているのか?」
「瞳の色は灰の重さに負けてはいないか?」

M3 セドナの軌道
表題曲でもある「セドナの軌道」のアコースティックアレンジver。
この曲の作曲はコースケ、アレンジはヨースケなのですが、原曲の雰囲気を壊さないように、新しいアコースティックアレンジの世界観で、「ぶらり旅」でのライブ会場に新しい空気を届けることを目標にアレンジを着手しました。
テラスハウスっていう番組知ってますか???
見知らぬ男女が同じ屋根の下共同で生活しながら恋に落ちるか落ちないかっていうリアリティショウのテレビ番組なんですが、その番組で流れてるようなBGMにしようと勝手に!?この曲が流れてるイメージで作ってみました笑。
ヨースケコースケにとって「ぶらり旅」は一番大事にしてきたライブワーク。
それを象徴するようにこの曲と共に歩んできた「セドナの軌道」が、この冬、あなたの定番曲になってくれたら嬉しいです。
ダケンくんのマンドリン演奏も要チェックです。

M4 時計仕掛けの恋
原曲のファンクソウルなアレンジと違い、新たに前奏をコントラバスとギターのアルペジオから始まるムーディーな雰囲気な大人のヨースケコースケ仕様なアレンジになっています。
事前打ち合わせで大人っぽくしたいということで、イントロアレンジをギターのパゲくんが用意してくれました。
テンポもグッと落としたことにより、コースケの歌の色気がより引き立つ一曲に仕上がっています。
エレピのJAZZYな音色とフレーズがまさに運転中、夜のネオンや都会的な空気を誘ってくれるでしょう。
ヨースケコースケ&スパスパmeetsシティポップスな珠玉な一曲。

M5 ラブボム
ファンキーっ!!!!awesomeっ!!
スピーカーでもヘッドホンの中でもWe gotta’ dance!!なかっこいいファンキーなアレンジに仕上がってます。
サカノウエヨースケの一人弾き語りverの「ラブボム」でのアレンジを元にスパスパのフィルターを通すとこんなにも踊れるファンキーになるというまさにバンドマジック。
ソラちゃんのオルガンのソロがアウトロの最後の一秒まであなたを音楽の魔法にかけて踊らせること間違いなしです。
早くライブで届けたいーっ!!そんな気持ちにさせてくれるラブボムも要チェックです。

M6 絶対自分応援歌
ヨースケコースケライブ定番曲として最も盛り上がる曲の一つ「絶対自分応援歌」。
この曲を「壮大なバラード」にするのはどうか??と、キーボードのソラちゃんから提案を受けましてチャレンジしてみた新しい意欲作。
この曲の持つ力強さ、ツインボーカルならではの掛け合いがより活きる作品になったと思います。
またコースケの歌のフェイクに相重なるようにヨースケもがっつり歌い上げています。
こういう歌の掛け合いをあえてのバラードでやって見たという。渾身の一曲。
あのロックなラップパートがマーチングとなって皆さんと「今ここに在ること」として最大級な幸福を祝福するかのようなアレンジになっています。
ぜひ、「ヨースケコースケぶらり旅」でこの曲の持つ迫力を体感しにきてください。

M7 VENUS
このレコーディングに入る前に、YKフェスの前もそうだったんですが、DAWで楽曲を作る事が多かった今までの作品と比べて(※Desk Aprication Workの意 PCによる打ち込みで全ての楽器の演奏からアレンジまで完成させる作業)、スパスパにサウンドメイキングを任せる事で「ライブ感」を重視した作品にしたかったこともあり事前打ち合わせを何度もしました。
今曲では、原曲よりもジェシーハリスのような温かみのあるサウンドにしたかったこともあり、クラシックギターを用いた全編クラシック仕様なアレンジになっています。ギターソロも聞きどころです。
編曲はダケンくんです。

M8 爽快サマー
この曲をリリースをして一年、沖縄は古宇利島にて全編ロケにて制作されたMVの記憶も新しく一年を通してギター1本、バンド、打ち込みで全国津々浦々なんども「乾杯」を繰り返してきました。
この曲のアレンジはイズミカワソラ。
この曲の幸せな空気感と「乾杯」の一体感には「スカver」がいいんじゃないかということで、ブラスや、サックスなどもふんだんに取り込んだ極上なラバーズロックアレンジとなっています。
今作が発売されるのは冬ですが、このラバーズロックアレンジのもと、全国津々浦々、やはりオールシーズン、ヨースケコースケは皆さんと乾杯をしにぶらり旅をめぐりに行きます!!

M9 IT’S ALL RIGHT
僕らヨースケコースケはライブツアーの旅の最中に作る曲、演奏したい曲、夢や目標、そういうことをよく話すのですが、そうやってYKフェスやこのアコースティックアルバムも旅の最中に出たアイデアが繋がっていたりするんです。
「気軽に聞ける曲を作りたいね」とコースケからアイデアが出て、自分たちで移動中の車内のカーステレオで聞いたい曲を作ろうということで着手しました。
時計仕掛けのような夜の高速道路の都会的な雰囲気も好きですが、昼下がりの青空の下、車の窓を開け放して心を解放しながらワイワイ聞いてほしい一曲に仕上がりました。

M10 君がいてくれてよかった
シンプルにメロディと歌詞が届くアレンジにこだわるとドラム、ギター、ベース、ピアノに歌、このアンサンブルが黄金比率であり、絶対方程式なんだと思うのです。
アコースティックアレンジはごまかしのきかない賭けでも在るのです。
それだけシンプルなほど、粗や癖が出やすく音にストレートに出てしまうため、まさにNAKEDな逃げも隠れもできない裸のアレンジといったところでしょうか?
「君がいてくれてよかった」のコースケによる歌詞は4回ほど書き直しを経て「よりストレートにこの言葉を届ける」にはどうしたらいいかという一点を何度もやりとりした上に書き上げた歌詞です。
それらが、一番シンプルに伝えるためのアレンジに一番シンプルに伝えるための言葉が合わさったこの曲、まさにアルバムのエンドを飾るにふさわしい一曲に仕上がりました。